次期iPadのうわさが絶えません。
そのうわさの中にディスプレイがRetinaになるのではないかというものがあります。
Retinaとは現行のiPhoneやiPod touchに搭載されている、1つのドット幅が78ミクロンのディスプレイのこと。
要は緻密な画面表示ができるディスプレイです。
このiPad2、Retina説を否定する向きもあって、その解像度になると適正に閲覧できるコンテンツがない、高価になってしまうなどの主張がされているようです。
iPad 2にRetinaディスプレイは無理―2048×1536のコンテンツなんかどこにもない
確かに、いわゆる等倍表示で一般的なコンテンツを閲覧した場合、広大な解像度の画面の中でこじんまりと表示されてしまいます。
そして今までのiPadの解像度に最適されたコンテンツを同じように表示したい時には拡大することに。
テキストやSVGなら問題ありませんが、jpg、png、gifなどのビットマップ画像が間延びされてぼやけてしまいます。
それを踏まえたうえで、iPadにRetinaが搭載されるといいなあと思っています。
僕は画面の緻密さに関心があります。
液晶テレビを選ぶ際も、32インチしか選択肢がありませんでした。つまり、フルハイビジョンの解像度1920×1080でもっともドットピッチが小さくなる(画面表示が緻密になる)のは32インチです。
写真画像をRetinaで表示させると、あの小さな画面であっても見栄えがします。
廉価版と言われているiPod touchのRetinaでも、それは美しいビジュアルです。
デジカメで撮影した画像は大きいじゃないですか。
5D Mark2なら、最大5616×3744ピクセルの解像度になります。撮像素子もフルサイズになると、等倍表示での解像感もよいわけで、縮小表示してごまかさなくても見れる絵だったりします。(使用するレンズと腕にもよりますけど!)
例えば、Retina iPadは写真家やイラストレーター、映像クリエイターなどにとっては最高のポートフォリオになるのではないかと思います。(インターフェイスについては出来のよいアプリが必要かも)
顔を近づけて見ても破綻しない映像クオリティを大きなRetinaで体験したいと思うのは僕だけでしょうか。
小さい解像度用に作られたコンテンツの画像が拡大時にぼやけても、等倍表示でこぢんまりでもいいです!
新しい映像体験ができるのなら、それだけで価値があると思います。
ところで、ちょっと気になる情報があるんです。
Retinaというのは、ドットピッチやppi(1インチの四角の中のピクセル数)で規定されたものではないようなんですね。
つまり、iPad2にRetinaが搭載されたとしても、iPhoneやiPod touchと同じドットピッチではない可能性があるということ。
ということで、78ミクロンRetina-iPadだったらうれしいなあ。
今回がダメでも、iPadでダメでも、近い将来に大きなサイズのRetinaディスプレイを持つデバイスが登場することに期待しています。
アンチ・アンチエイリアスフォント病の根本解決と、すばらしい映像体験があれば、僕はきっとApple贔屓に戻れるはず!